2025年7月23日 [新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/07/19) 多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。 今週は...
2025年7月22日 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]重賞を勝つより新馬戦でデビューすることの方が嬉しい(シーズン1-56) 今年の北海道日高地方は、繁殖牝馬の発情が早めに来てしまうほど暖かく、2月9日に種付けが解禁になってから、もう大忙しです、と慈さんの激しい息遣いが電話から聞こえて...
2025年7月21日 [重賞回顧]完成度と未知、その交差点で~2025年・函館2歳ステークス~ 最速決着が続く、2025年夏の函館開催。 長らく破られなかったハギノトップレディ、そしてサッカーボーイのレコードが相次いで更新され、“速さ”への期待が一段と高ま...
「名馬」を語る ターフに笑顔を咲かせて…。スマイルジャック、その歩みと記憶 2025年7月23日 走り続けた一頭の馬がいた。 あとわずか届かずとも、悔しさを噛みしめて、またターフへと向かう。 晴れの日も雨の日も、酷暑も極寒も、陽を浴び風を受けながら、彼は歩みを止めずに挑み続けた。 勝利だけがすべてではない。新たな潮流が吹き抜ける中でも走り続けること、それもまた誇りだった。幾度の戦いを重ね、その名が刻んだ歳月はひとき... norauma
「名馬」を語る 父パイロへ、そして自身の名へ、果たした「義」。ケンシンコウの現役時代を振り返る 2025年7月21日 ケンシンコウは2025年7月6日、約1年ぶりの出走になったジュライSで右前肢跛行のため競走中止となる。さらにそのまま引退し、種牡馬入りするという一報が飛び込んできた。8歳まで25戦し、4勝をあげ、重賞1勝という戦歴だった。 ケンシンコウの馬名の由来は、越後の龍と謳われた上杉謙信にある。謙信といえば、毘沙門天の化身ともい... 勝木 淳
「名馬」を語る 「切れないディープ」が残してくれた夏の思い出 - クランモンタナが制した2016年小倉記念を振り返る 2025年7月20日 ■『切れないディープ』の素質馬 小倉記念と言えばサマー2000シリーズに組み込まれた夏のハンデキャップ競走ということで、これから出世するような若い素質馬が勝つパターンもあれば、ベテラン古馬の復活もあり、斤量の重い実績馬の貫禄勝利もあれば、軽ハンデ馬の激走もある。馬券購入者泣かせの夏の風物詩的なレースである。筆者が小倉記... ムラマシ
「名馬」を語る 凡走か、激走か。唯一無二の重賞ハンター、クラレント 2025年7月19日 長年競馬をやっていると、どこかもどかしく、愛さずにはいられない馬に出会うことがある。 このレースでは盤石と思って応援すれば惨敗、逆に見切りをつければ激走……そんな非常に心をかき乱す、しかしそれでも応援せずにいられないような馬。 デビューから41戦を戦い抜き、重賞は6勝。しかし1番人気に支持されたことは競走生涯で一度もな... 小早川 涼風
「名馬」を語る 諦めなかった者の頭上に、星は瞬く。不屈のファイター、ステラヴェローチェ 2025年7月13日 「頑張ること」 それがどれだけ難しいことか、嫌というほど思い知らされてきた。 諦めずに続ければ、ここでもうひと踏ん張りできれば…。わかっていても、進めない時がある。もう限界だと、辞めてしまう時がある。外的要因で、これまで自分が積み上げてきたものを崩さなければならない時だってある。頑張り続けることは簡単じゃない。 だが、... 小早川 涼風
「名馬」を語る 季節のはざまを駆け抜けて。遅咲きの名馬・カラテの引退によせて 2025年7月12日 2025年7月10日。馬主である小田切光氏のX(旧Twitter)ポストにて、カラテの現役引退が発表された。 49戦8勝。5歳から9歳まで重賞戦線を走り抜けた、遅咲きの名馬であった。 彼は、季節のはざまが似合う馬だった。木々の緑が色を深める5月、夏の熱が落ち着きはじめる9月──。そのどちらでも、彼は重賞ウィナーとしてタ... 鳥野 紗々実
「名馬」を語る [追悼・エモシオン]最後の夢を託した、小林稔調教師とエモシオンの「絆」 2025年7月11日 ■エモシオンの訃報 エモシオンが亡くなったニュースを見た時、真っ先に思い出したのが小林稔調教師である。エモシオンは1998年のクラッシック三冠を皆勤した。1998年は、翌年に引退が決まっていた小林稔調教師のラストイヤーで、厩舎の柱として最後のクラッシック制覇を目指した。 エモシオンは享年30歳。彼がターフで輝いていた時... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る アグネスタキオン - 「たられば」が際立つ、異次元の強さ 2025年7月10日 競馬の面白さとは何か。レースでの走りや、血統が紡いだドラマが見せる感動ももちろん素晴らしいものだ。 だが、「もしも」の話を競馬仲間と語り合う瞬間こそ、ひょっとすると一番面白い瞬間かもしれない。 ■「ダービー馬より上」 時は2000年5月28日。河内洋騎手がデビュー27年目にして、遂にダービージョッキーの称号を手にした。... 小早川 涼風
コラム・エッセイ オフサイドトラップの「七夕物語」/1998年七夕賞 2025年7月7日 ■七夕といえば、七夕賞? 子どもの頃の「七夕」は、ワクワクした。七夕の日には願い事を書いた短冊を笹に取りつけて、夏がやって来たことを実感する。そして夏休みが近づき、近所のあちらこちらで夏まつりや花火大会も始まる。七夕の頃には夏休みを楽しむ計画で埋め尽くされて、一年で一番楽しい時期だった。 大人になってからの「七夕」はど... 夏目 伊知郎
「名馬」を語る テーオーケインズ - 静かなる灰かぶりの帝王 2025年7月4日 七月の初めに大井競馬場で開催される帝王賞。全国からダート路線の駿馬が集う、砂のグランプリだ。サマーシーズンはG1級レースが秋まで組まれないため、この賞こそが上半期の競馬を締めくくるビッグレースになる。 ナイターのカクテル光線を浴びて、地方中央問わず集結した優駿が、500mもの長いロングストレートを駆け抜けてゆく。このス... 大守アロイ