2026年5月21日 [追悼]萩原清調教師を偲んで - 静かな情熱が遺したもの ■エピカリスの記憶とともに訪れた、思いがけない訃報の夕暮れ 2026年5月20日、水曜日の午後。仕事を少し早めに切り上げ、浜松町からモノレールに乗り込んだ。車内...
2026年5月21日 [今週の注目馬]オークスへ - 今村聖奈騎手とジュウリョクピエロが描く、「挑戦」への軌跡 5月の日曜日。府中競馬場の15時半を過ぎる時間帯は、独特の緊張感が漂う。初夏の太陽が射しこむ芝コース。その美しさとは裏腹に、GⅠの舞台での熱い戦いが毎週展開され...
2026年5月20日 [重賞回顧]2強激突!連綿と続く勝利への路~2026年・ヴィクトリアマイル~ 遂に気温が30度を超える真夏日となり、ファンも人馬も初夏の日差しに迎えられたG1・ヴィクトリアマイル。先週のNHKマイルカップに続き、舞台は東京競馬場芝1600...
「名勝負」を語る 戦略すら打ち破る、青き稲妻~2005年・オークス~ 2026年5月21日 強さとは、時に儚いものである。 鮮烈な強さを見せつけ、最強のまま引退していくものもあれば、未完のままターフから退き、「果たしてあのままだったらどうなっていただろう」と、我々に妄想の限りを尽くさせるものもいる。その未完の強さは時に、完璧な戦略すらも打ち破り、後世にわたって語り継がれるレースを作ることもある。 2005年の... 小早川 涼風
「名勝負」を語る 奇跡の薔薇、東京に咲く!テンハッピーローズが勝利した2024年ヴィクトリアマイルを振り返る 2026年5月14日 古馬牝馬の最強マイル女王を決めるヴィクトリアマイル。オークス、日本ダービーと続く3歳クラシック戦線の牡馬牝馬の頂点を決めるレースの前週に施行されるGⅠレースとして、2006年にスタートした。第1回目の優勝馬は桜花賞馬のダンスインザムード。連覇した牝馬たち(ヴィルシーナ、ストレイトガール)もいれば、ウオッカ、ブエナビスタ... 夏目 伊知郎
「名勝負」を語る 競馬とリンクする、人生の記憶。車中でひっそり応援した、ジュールポレールと幸騎手のヴィクトリアマイル 2026年5月13日 競馬の思い出とリンクしながら頭に残る、人生の記憶がある。 いつも中身すっからかんな話をしていた学生時代の友人と、感動を分かち合ったあのレース。就職してすぐの頃、とにかく精一杯の日々を過ごしていた自分を勇気づけてくれたあの馬。結婚式の当日、みんなに祝福された余韻に浸りながら追っかけ動画で結果を確認した、本当ならリアタイし... ハシスポ
「名勝負」を語る 砂上の女神が魅せた圧勝劇~1995年エンプレス杯~ 2026年5月13日 かつて、寒さがそろそろ和らぐ2月下旬から3月上旬に行われていたダートの女王決定戦、エンプレス杯。 2024年からの体系変更によって5月にその施行時期を移した当競走は、グランダム・ジャパンの古馬春シーズンの最終戦となり、まさに「古馬牝馬ダート最強馬決定戦」としての位置付けが強くなったレースともいえる。 今でこそダート競走... 小早川 涼風
「名馬」を語る ノームコア - 「普通」を極めし女王 2026年5月10日 常日頃、私たちは「普通」という言葉を使う。「普通はこうだろう」「普通ならこうなるに違いないだろう」と。 ところが、いざそれを極めようとすると、必ずと言って良いほどどこかで頓挫する。当たり前のことを当たり前にこなすということがいかに難しいか、痛感するものである。 では、競走馬にとっての「普通」とはなんであろう。様々な考え... 小早川 涼風
「名馬」を語る 風、颯爽と - 2013年・兵庫チャンピオンシップ 2026年5月6日 2024年のダート改革により距離が1400mへと短縮され、短距離3歳王者を決める戦いとしての位置づけと変わった兵庫チャンピオンシップ。 だがそれ以前は中距離の1870mで行われていたこともあって、3歳ダートの頂点であるジャパンダートダービー(現:ジャパンダートクラシック)を目指す馬にとって、このレースは登竜門といえる存... 小早川 涼風
「名馬」を語る 追う者追われる者。「12世代」の名ステイヤー、フェノーメノの天皇賞(春)連覇を振り返る 2026年5月1日 1.「追う者」フェノーメノ 2025年2月、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』が4周年を迎えるタイミングで新たなウマ娘としてフェノーメノが登場することが発表された。 実在の競走馬であるフェノーメノは2009年生まれの所謂「12世代」。この世代からは2016年の『ウマ娘』コンテンツ発足初期よりゴールドシップが登場してい... 縁記台
「名馬」を語る だけど、走る。だから、走る - グランプリボス 2026年4月26日 グランプリボスは、謎だ。 史上初、朝日杯FSとNHKマイルCの両GIを制覇。世代のマイル王となった。以降、早枯れすることなく古馬になっても奮闘。安田記念とマイルCSで計三回2着に入り、重賞も二つ積み上げた。そして、ラストランとなった香港マイルでも3着と気を吐き、世界にその実力を誇示したのである。 28戦6勝、獲得賞金5... 玩具販売者
「名馬」を語る 赤と緑の夢の行方 - マイネルチャールズが駆けた春 2026年4月18日 2026年2月。ひとつの歴史が終幕へと向かうことが告げられた。 ラフィアンターフマンクラブ、新規募集終了の報。 約40年前、岡田繁幸氏が立ち上げた「夢追い人」の物語。ターフを彩り続けた赤と緑の勝負服は、幾年かの時間をかけて、やがて静かに競馬界から姿を消そうとしている。 言うまでもなく、岡田繁幸氏にとって、日本ダービーは... norauma
「名馬」を語る [競馬エッセイ]ハロー、グッバイ。キングヘイロー 2026年4月1日 「グッドバイ、グッバイヘイロー」 かつて、母国アメリカを去るとき、そのように惜しまれた一頭の名牝がいた。彼女の名はグッバイヘイロー。偉大なる種牡馬ヘイローを父に持ち、ウィニングカラーズやパーフェクトエンサインといった伝説級の牝馬と鎬を削り、ケンタッキーオークスなどGⅠ競走を7勝した栄光の蹄跡を持つ。この物語は、この牝馬... 高橋薫