ブログカテゴリ:大嵜直人



2018/10/21
師走のある日の朝、まだ私が学生の頃。 父の訃報をしらせる電話を受けたとき、私は下宿先で寝ているところだった。 「落ち着いて聞きなさい」と切り出す祖母の方こそ、全く落ち着いていないだろうと妙に冷静だった。 不思議と、悲しいといった感情は湧かなかった。...

2018/10/13
1998年9月27日。巨星、堕つ。 ナリタブライアンの訃報は、あまりにも突然だった。 そして、その年の真夏、フランス・ドーヴィル競馬場。 G1・モーリスドギース賞、シーキングザパール・武豊騎手、1着。 G1・ジャックルマロワ賞、タイキシャトル・岡部幸雄騎手、1着。 東西の名手に導かれた日本調教馬が、「世界」の舞台で輝いていた。...

2018/07/27
「牛に引かれて善光寺参り」という言葉がある。 心の貧しい老婆が、庭に干していた布を引っかけていった牛を追いかけているうちに善光寺にたどり着き、そこで信心にめざめた、というようなお話だ。 私の場合は「牛」ではなく、とある記事だった。 オガタKSNさんによる、川崎競馬場の訪問記。

2018/06/22
宝塚記念には、不思議な魅力がある。 ダービーも終わり、新馬戦とローカル競馬へと心が切り替わる、その前のエアポケットのような施行時期。まるでその年の春競馬の置き土産のようで、私の心を躍らせてくれる。 梅雨空の下で渋ることの多い馬場状態。 阪神・内回りというクセのあるコース。 短い直線と、2,200mという非根幹距離。...

2018/06/02
入梅の報が各地から届き始め、蒸し暑さという感覚を身体が思い出し始めるこの時期になると、私はあの年の安田記念を思い出す。 「おかえりなさい」と「おめでとう」が交錯したあの勝利に、人の出会いの儚さと別れの美しさを思い、杯を傾けたくなる。

2018/05/26
18頭中の、7番人気。 直前でシルクライトニングが発走除外になったため最終的には6番人気となったが、それが1997年の日本ダービーにおいて、皐月賞馬・サニーブライアンへファンが下した評価だった。 皐月賞を制した愛馬への評価を見て、当時36歳だった大西直宏騎手はどんな想いでダービーを迎えたのだろう。...