桜花賞では負けたけど...〜前編〜

桜花賞といえば、個人的には「競馬新聞を穴があくほど眺めるレース」です。記念出走馬だろうが早熟馬だろうが関係ない!待ちに待った春のクラシックシーズンが開幕する、記念すべきレースなのですから。

そこで今回は、桜花賞で良い成績は残せませんでしたが、私が個人的に記憶に残ってる馬たちを紹介します。こうやってみると、桜花賞、侮れません。

◎シンメイフジ◎
アパパネ世代の一頭です。新潟2歳でメンバー最速の上がりを見せ差し切り勝ちをおさめると、阪神JFではのちの三冠牝馬・アパパネらを抑えて一番人気に推されます。
その阪神JFで5着、続くフラワーCでも5着と低迷しながらも、桜花賞では4番人気(6着)と根強い信頼を得ていました。
オークスで11着と大きく負けるとタイトな日程でダートに転向、川崎競馬の関東オークスへ出走し、見事勝利を手にします。中央の一線級で戦ってきた意地をみた、と私は思います。舐めないで!というような。あれはカッコよかったなぁ。
その後は芝に戻ったりしながらも5歳まで無事走り切り、繁殖入りを果たしました。個人的に印象的なのは、スノーフェアリーが勝ったエリザベス女王杯の逃げですかね。スッと目立っていて素敵でしたね。
実はおばあちゃんがマイルCS勝ち馬のシンコウラブリイと、活躍馬のいる血統だったりします。
エンパイアメーカー、キングズベスト、ロードカナロアと配合されているようです。見どころのある血統なので、今後は産駒に活躍馬が期待できそうですね。個人的には、ライバルだったアパパネの父、キングカメハメハとの産駒が見たいところですが……少し難しいでしょうか?

◎メデタシ◎
メデタシ。馬名の意味「めでたし」。競馬ファンだと「あっ……馬主は小田切氏かな?」と察することが出来るかもしれません。その直感、正解です。
ちなみに妹の名前はトットート。馬名の意味「確保する(博多の方言)」です。さすが(?)のセンスです。
そんなお茶目なネーミングの馬ですが、血統表を眺めてみるとびっくり。父ディープインパクト、母父クロフネ。すごくしっかりした血統構成です。天皇賞秋で2着のステファノスやホープフルS勝ち馬シャイニングレイなどと同じ配合ですね。
メデタシちゃんは、デビュー3戦目で勝利すると、トライアルレースで優先出走権を獲得(チューリップ賞3着)し、桜花賞に駒を進めました。結果は11番人気ながら4着の大健闘!
しかし、それからは振るわずに、500万条件へ戻るも未勝利のまま引退となりました。14戦中9回が上がり上位3番以内という安定した末脚を武器とするも、あと一歩届かないレースが続きまし。子供に遺伝するといいなぁ。

◎ヴィーヴァヴォドカ◎
印象的な名前といえば、ヴィーヴァヴォドカも挙げておきたいところです。筆者が(勝手に)盛り上がっていた桜花賞ベスト3に入る、2009年ブエナビスタ勝利の桜花賞出走馬です。ちょうど、去年今年あたりでこの桜花賞出走馬たちの子どもたちがデビューし始めていますね。ワンカラットにダノンベルベールにアイアムカミノマゴ、ツーデイズノーチス、サクラミモザ……穴党にはたまらないメンツです。結果(1番人気2番人気のワンツーで馬連6.4倍)はさておき、楽しい予想だったのを覚えています。
その中でも光っていたのはイナズマアマリリス……じゃなくて、ヴィーヴァヴォドカ、この馬です。前哨戦のフラワーCまでは完全に「呼びにくい名前の馬」くらいにしか思われていなかった彼女(当たり前ですが、牝馬です!)ですが、乗り替わった村田ジョッキーが逃げを試したところするすると逃げ切り勝ち。11番人気ながら、です。それなのに!それなのに!桜花賞本番ではコウエイハートにハナを奪われてしまい、2番手からの競馬となってしまいました。結果は12着。……まあ、コウエイハートは17着だったので、ある意味逃げ馬対決では勝ったと言っても良いかと⁉︎
桜花賞12着、オークス10着の地味な成績ながら、秋華賞トライアルの紫苑Sでは3番人気と、ファンからの期待も受けている馬でした(結果は15着)。
その後なぜかアルゼンチン共和国杯に出てみたりしていましたが、二桁着順が続き、準オープンで最下位が2度続いたところで引退をしました。
母父トウカイテイオーというのがまた魅力の1つでした。父もダンスインザダークと、繁殖としても期待出来そうで、初年度はドリームジャーニー、翌年はルーラーシップと配合されています。成績以上の何かを持っている、そんな馬でした。

〜後編へつづく〜


文・オガタKSN