クラシック・三冠とは?

先週は2頭のマッチレースに終わった、思い出のレースを「桜花賞物語」として寄稿させていただいた。
土日が終わり、皆さんは桜花賞の馬券を当てることが出来たのだろうか?

私は、桜花賞の「3強」勝負の行方を、この目に焼き付けるために現地観戦してきた。
やはりさすがはG1とあって、多くのファンで、それはもう御祭り騒ぎである。
そんな中でも、女性客やビギナーと見られるお客さんが沢山居たことが印象深かった。それだけ注目度が高いということだろう。

私の予想の方は、1倍台の「メジャーエンブレム」を中途半端に疑って2,3着固定としてしまい、悲惨な目に遭ったわけだが……最終レースの予想がドンピシャで当たり面目を保ったのは別の話か(笑)



さて、週があけて、今週は牡馬クラシックの第一弾。皐月賞が行われる。
こちらもまた「3強」と評され、注目を集めている勢力がいるが、
中でも私は、桜花賞の結果を受けて「リオンディーズ」が抜けた人気になりそうな気がしている。
「サトノダイヤモンド」や「マカヒキ」の他に、トライアルレースを勝ち抜いてきた馬たちも侮れない。
桜花賞に負けず劣らず、難解かつ激しい一戦が期待できそうだ。

未来の話はこれくらいにして、本題に入ろうと思う。今週末行われる「皐月賞」を皮切りに、タイトルにもある通り「クラシックレース」を基本とする「三冠」についてお話をしたい。

前回の記事にあった「クラシックレース」の説明は覚えているだろうか?
この「皐月賞」もまた、一生に一度しか出ることが許されない特別なG1レースの一つである。

現在「クラシックレース」と呼ばれる競走は、またの名を「五大競走」といい、
先週の『桜花賞』、そして今週の『皐月賞』に加え、5月下旬から6月上旬に行われる『優駿牝馬(オークス)』、『東京優駿(日本ダービー)』、そして秋に行われている『菊花賞』という5つのレースを指す総称だ。

中でも、女の子(以下、牝馬)しか出ることの出来ない競走である『桜花賞』『優駿牝馬』を「牝馬クラシック」、(牝馬も出走は許されているが)男の子(以下、牡馬)の出走が大半を占める『皐月賞』『東京優駿』『菊花賞』を「牡馬クラシック」と呼ぶ。

これら五つのレースは全て、実に戦前の時代から、その名は違えど、「五大特殊競走」として既に確立されていた。いわば、伝統と格式のG1だ。
だからこそ、この「クラシック」のシーズンへ向けて、競馬に携わるホースマン達が、
一つの大きな目標として位置付け、馬を作り上げる。
そうすることで、我々競馬ファンが胸躍るレースが展開されていくのだ。

ここまでで、「クラシックレース」とは何か。少しはご理解いただけただろう。
次は、その「クラシックレース」を含めた「三冠」について説明する。
「三冠」という言葉から、察しは付くと思われるが、簡単に言えば3つのG1を全勝することだ。

「牡馬三冠」は、先程挙げた「牡馬クラシック」の三戦を勝つことなので分かりやすいと思うが、
「牝馬三冠」は少しばかり複雑だ。
牝馬のクラシックレースは、戦前に創設されたのが2つだけである。
ゆえに「牝馬三冠」という概念が、クラシック創設当初には存在しなかったのだろう。

しかし、現在の『エリザベス女王杯』の前身となった『ビクトリアカップ』が1970年に創設されたことを機に、
『桜花賞』『牝馬優駿』の牝馬クラシック2競走に加え、『ビクトリアカップ』(1976~1995年は『エリザベス女王杯』)の3つのG1が「牝馬三冠」という形で確立された。
そして1996年に、その『エリザベス女王杯』が、古馬(4歳以上)牝馬に開放されたことを受けて新たに『秋華賞』が創設され、現在に至るまで「牝馬三冠」の最終関門の役割を担っている。

以上が、前回の桜花賞の記事で触れることが出来なかった、競馬の中核「クラシック」と「三冠戦線」の歴史である。

「クラシック」のみならず、あらゆるレースの歴史を掘り下げてみたとき、新たな競馬の世界との出会いがあるかもしれない。



文・アリオン