倉本匠馬が考える・POGにおいて正しい馬の選び方 NO.2

 今回で2回目の登場となります。競馬予想GPやe-SHINBUN、競馬ヘッドラインにて競馬ライター・予想家として活動している倉本匠馬です。

前回から『POGにおいて正しい馬の選び方』をテーマにウマフリさんにてコラムを連載しています。
今回はNO.2となりますので、まだNO.1をご覧になっていない方は、まずそちらを読んだ上でこのNO.2を熟読して頂ければと思います。

 

皆さん、オークスは如何だったでしょうか?
圧倒的1番人気に支持されていたシンハライトが勝利し、馬券はもちろんの事、POGにて指名していた方も多くおられたかと思います。
自分の指名したPOG馬がG1を勝つと、馬券以上に喜びも一入です。ワクワクしますよね。そして、今週はいよいよダービーです。
リオンディーズやディーマジェスティ、マカヒキなどの出走馬をPOG指名しておられる方も多いと思いま
すが、馬券・POG目線からも非常に楽しみなレースとなりそうです。

 

さて、前回の続きとなりますが、NO.1の最後にPOG指名で最も重視すべきポイントは『丈夫さ』であると締めくくりました。今年のクラシック路線で言えば、紫菊賞を勝利したシルバーステートと新馬戦を圧勝した超良血馬ポルトフォイユが離脱しました。前者は骨折で、後者は屈腱炎が原因です。また、ブエナビスタの弟エルプシャフトも何とか京都新聞杯には間に合いましたが4月デビューで、もう少し早く初戦を迎えれれば、また違った結果になったかもしれません。一方で、オークスで言えばゲッカコウのように年明け6戦使っても元気で、既にデビュー後10走使っているような馬もいます。もちろん、レースを使う数が増えるほど勝ち上がる可能性は上がり、賞金加算のチャンスが高くなるのは言わずもがなでしょう。

 

では、まず誰しもが判断できる、体質の強さと弱さを見極めるポイントから解説していきます。
第一に必ず押さえる必要がある点は、馬体重です。
POG本には掲載していない場合が多いですが、立ち写真を見れば小柄or大柄は誰もが分かることです。やはり、2歳の6月の時点で、最低でも牡馬であれば450キロ以上・牝馬であれば440キロは欲しいところです。
なぜそのような中途半端な値かと言えば、トレセンに入ると必ず20キロは落ちてしまうので、レースへの輸送分と1年間の成長分を相殺して牝馬であれば420キロを割らないように計算しています。また、シンハライトのように例外もありますが、上記の数値を超えていれば、何キロ減った&飼い食いが良くない&デビューが遅くなるなどの心配がなくなるので、安心できると言えます。

ちなみに、オークス3着のビッシュはデビュー戦の馬体重が418キロで、デビューの時期は今年の2月まで遅れています。

 

また、2歳6月の段階から成長していく上で重要な点と言えば、ズバリ飼い食いでしょう。人間も同様ですが、
食べる物が身になる以上、調教や輸送の段階で飼い食いが落ちる馬は相当厳しくなります。
この情報もセリやPOG本ではあまり登場しない観点ですが、一目で見分ける方法があります。それは、
アゴの筋肉を見れば良いのです。
よく食べる馬はアゴの筋肉が発達しており、食べない馬よりもしっかりしています。しかし、食べない馬はアゴをあまり使わないので、発達していません。
立ち写真でアゴを全て判断できる訳ではないですが、脚やトモよりも先にアゴを見る癖をつければ、徐々に掴めてくると思います。倉本自身も、若駒を見る時はまず最初にアゴを見るようにしています。

 

今回は飼い食いや馬体重に注目し、丈夫さの1つの観点と言える部分を見ていきました。
上記を見分けることが出来れば、『馬体重が増えずにデビューできない!』や『飼い食いが悪くて成長力が........』などの不安は払拭できるでしょう。

やはり、NO.1でも取り上げたように、POGは短期間の勝負。出来の良さや持って生まれた資質、精神面や身体の大きさなどが重要となります。一口馬主と違って特殊とも言えるPOGですが、上記の点も意識した上で馬を選べばさらに良い馬と巡り会えるでしょう。

次回は屈腱炎や骨折、折り合いなどについて馬体や牧場観点から見ていきたいと思います。ぜひ、お楽しみに。

文と写真・倉本匠馬


倉本匠馬公式HP

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