ダービー本命馬はこれだ!-5頭目-

2度ある事は3度ある、などと昔から言われているが、今年のダービー、私はこう言いたい「1度ある事は2度ある」と。

やはり競馬は、勝ち馬が強いのだ。

 

 

 

そう、私の本命馬は、第76代目皐月賞馬。

ディーマジェスティだ。

 

 

 

人気先行型のサラブレッドというのは確かにいて、それは血統やファンの多さ、周囲の期待によるところだろう。別に私も、そうした馬は見ていて悪い気持ちはしない。

しかし悲しいかな、そういう人気先行の馬の陰には、実力通りの評価をしてもらえず人気が出ない馬もいるものだ。最近だとその大将格ともいえるのが、G1を2勝しているキタサンブラックだ。彼はこれまで10走して、人気よりも下の着順になったのは、不可解な大敗をしたダービーのみ。それ以降はいくら勝っても1番人気がもらえないのだ。まるで、「前走はたまたま上手く展開が向いただけでしょう?」と言われているようで、なんとも寂しい。

勝負には運がある。

大穴の馬が、それこそレース展開がばっちり向いて勝つ事もある。

素晴らしい実力を持つ馬が能力を発揮出来ず、馬群に沈む事もある。

だが、そういう世界で戦っているからこそ、競走馬たちには適性な「人気」を背負わせてあげたい。

1997年、11番人気で皐月賞を勝ち、6番人気でダービーを勝った名馬、サニーブライアン。彼は現役時代10回レースに出て、1番人気は1度しかなかった。その鞍上の大西騎手は「1番人気はいらないから1着だけ欲しい」と語っているが、それでもなお、我々に出来る事は1番人気をあげる事だけなのかもしれないと、私は思っている。

 


一方で、この馬に目を向けると、皐月賞まで全てのレースで「あがり最速」。最強クラスの追い込み馬である父、ディープインパクトを彷彿させる走りだ。
皐月賞前哨戦として出走した共同通信杯でも、6番人気ながら快勝している。共同通信杯といえばここ5年でイスラボニータ・ゴールドシップと2頭の皐月賞馬をだしている皐月賞勝利に直結するレース。にもかかわらずこの勝利は軽視されたのか、皐月賞ではデビュー当初から話題となっていた「3強」たちには人気でかなり差をつけれ、単勝30倍超えの8番人気であった。そこで破格の末脚での勝利を収め、晴れてG1馬となったディーマジェスティではあるが、ダービーで1番人気を勝ち取れそうかといえば、どうやらそうではないらしい。
皐月賞、最終直線で抜き去った馬たちを、オッズではまだ追う立場なのである。皐月賞で力関係が確定したとは、私も考えていない。レースの条件も違う。天候も違えばメンバーに入れ替わりもある。

だが、私は当日、ディーマジェスティの馬券を買うだろう。

「応援馬券」と呼ぶのに近いかもしれない。皐月賞の勝ち馬として、主役として、堂々と出走して欲しい。4桁にも満たない私の少額な馬券ではオッズなどひとつも動かないが、それでも、だ。

彼が王者として走り出し、王者としてウィナーズサークルに戻ってくる事を信じて。

 

 

文・横山オウキ

写真・みきっち