POGのすすめ②

POG的ディープインパクト考

 

競馬ファンはもちろん、そうじゃない人でもディープインパクトの名前くらいは聞いたことがあるでしょう。

 

2005年、ナリタブライアン以来となる11年ぶりの牡馬クラシック三冠を達成し、社会現象を引き起こすまでになった彼の活躍は記憶に新しいところかと思います。

 

そんなディープインパクトも種牡馬となり、今年で7世代目の産駒達がデビューすることになりますが、既に数多くの活躍馬を世に送り出し、2012年以降は4年連続でリーディングサイアーを獲得するなど期待に違わぬ結果を残してちます。父であるサンデーサイレンスの後継種牡馬としての地位を確固たるものにした感がありますね。

 

一般的には春のクラシック戦線までが集計の対象となっているPOGにおいても、初年度からいきなり桜花賞馬(マルセリーナ)を出し、それ以降も毎年のようにクラシック戦線において活躍馬を輩出しているわけですから、当然無視は出来ませんし、それどころかディープインパクト産駒を攻略することがPOGの成績を大きく左右すると言っても過言ではありません。
 
とはいえ、これだけの種牡馬ですから、毎年数多くの産駒がデビューしてきますので、その中から当たりをつかむことはそれほど容易なものではありません。ただ、一応世代を経るごとに徐々に傾向というものも見えてきており、今回はそれらについて簡単にまとめてみようと思います。
 
何かしらヒントにしていただけると幸いですが、主観が多分に含まれておりますのでご注意ください(笑)

 

①性別について
これは早い段階から囁かれていたことでもあるのですが、ディープインパクトはいわゆるフィリーサイアー、つまり牝馬に良績が偏る傾向があるのではないかと考えられています。
GIを2つ以上勝った馬が牝馬しかいないってのもあるでしょう。
これについては私なりの解釈があります。
そもそもサンデーサイレンス産駒は気性の激しい馬が多いことで有名でした。
その激しい気性を実戦では上手く闘争心に転化できていたことが種牡馬として成功した一因であったのだと思います。
その一方で、ディープインパクトはレースになるとうるさい面はあるものの、普段は非常に大人しい馬だったようです。
そのせいか、サンデーサイレンス系には珍しく産駒には気性の大人しい馬が多いような気がしますが、結果的にはそれが反応の鈍さに繋がってしまい、道中ポジション取りに手間取った挙げ句後方から追い込むも届かずみたいなパターンが多くなっているのではないかと感じています。
多くの場合、それは成長とともに学習することでカバーできるかもしれませんが、3歳春までという期間で考えると致命的な欠点となり得るのではないでしょうか。
なので、牡馬よりもセンシティブと言われる牝馬の方が「反応の良さ」という意味でアドバンテージがあるんじゃないかと、そんな風に考えています。
また、ディープインパクト産駒の距離適正から見ても、阪神JF・桜花賞と世代マイルG1が2度ある牝馬の方が有利であると言えるのではないでしょうか。

 

②配合について
キズナ、ラキシス、アユサンは母父がストームキャットであり、相性が良いことで有名ですよね。
それでなくともフレンチデピュティやミスタープロスペクター系など、いわゆるアメリカのパワー型の血統とは相性の良さを示す結果を残しています。
ディープインパクト自身馬格は小さく、推進力の源とも言えるトモの筋肉もあまり目立ったものはありませんでした。
それでもあれだけのパフォーマンスを見せることができたのは類い希な「柔軟性とバネ」があったからこそということは皆さんもご存知かと思います。
そういった特徴は産駒達にも受け継がれていますが、全てが全て良い方向に出るわけではなく、パワーに乏しく柔らか過ぎて腰が甘かったりするような馬も少なくありません。
そこに先述のようなアメリカ血統を入れることで、筋肉の量と馬格を補うことができるというのは一つ共通認識としてあるのではないかと思います。

 

③馬格について
馬格は比較的大きい方が良いというここまでの結果となっております。
ちなみにキズナは478~514kg、ジェンティルドンナは456~478kgといったところで、他の活躍馬を見てもだいたい480kg前後が狙い目かと思います。
牝馬は450kgくらいでも大丈夫でしょう。

④飛節について
飛節というのは脛(すね)と管の間にあり、人間で言うところの「かかと」にあたる部分で、トモの筋力を推進力に転化するという大変重要な役割を持つ関節です。
中には形であるとか大きさを重要視する人もいらっしゃるようですが、私は正直そこまではよく分かりません(笑)
とりあえずは角度を見ていただければと思います。
以前は「曲飛(飛節の角度が深いこと)の馬は走らない」というのが定説でしたが、曲飛ばかりのサンデーサイレンス産駒達の活躍によって一旦それは覆されました。
ただ、それはサンデーサイレンスの尋常ならざる部分(強靭なバネ)であって、代を経た今ではやはり元の定説に従う方が賢明かと思います。
これはディープインパクトに限ったことではありませんが、飛節の角度はあまり深くない方がベターということになりますし、個人的にはやや角度の浅い(やや直飛)馬が良いかと思っています。
 
と、ごちゃごちゃ書きましたが、まとめると…
 ・できれば牝馬で…
 ・馬格があって…
 ・やや直飛気味の…
 ・母父がパワー型アメリカ血統

(ただし、エーピーインディの系統を除く
ということになります。
細かいことを言えばもっと色々あるんですけど、ざっくりとこんなフィルターをかけて選んでみると良いかもしれません。
 
手前味噌で恐縮ですが、この方法でショウナンアデラを引き当てることができました。
日高産で社台グループは無関係だったこともあり、あまりマークされてもいませんでしたので、阪神JFを勝ってくれた時は本当に快感でした(笑)
 
調子に乗って2015-2016シーズンはレッドアルカナを指名したんですけど、結果はご存知の通り……となっております(;^_^A
 
どうも体質面に問題があり体重が維持できずにデビューも遅れたりと、ちょっと難しい部分があるようですので、それさえなければ…とみっともない言い訳を最後に今回は締めさせていただきたいと思います(笑)
 
それではまた。

文・Fジーター

写真・ゆーた