ビッグレッドファームインタビュー・後編~ゴールドシップ・種牡馬の管理について~

ビッグレッドファーム様へのインタビュー、後編となります。

前回はアイルハヴアナザーについてたっぷり伺いましたが、今回はアイドルホースでもあるゴールドシップから焦点を当てていきたいと思います!


「人気の高さを改めて感じております」

ウマフリPOG部:ウビッグレッドファーム・牧場スタッフの方:ビ

「さて、前編ではアイルハヴアナザーへの期待についてお話を伺いましたが、ビッグレッドファーム様といえばもう一頭、話題の種牡馬が控えていますね。葦毛の怪物、ゴールドシップについても聞かせてください。まず、父であるステイゴールドに似ている所はありますか?」

「頭がよく、周りをよく観察しているなという印象を親子で感じます。また、種付けも上手ですよ」

「種付けが上手なんですね!種付けが上手とはどういうことを、というのは後程伺うとして、ステイゴールドと似ていない所も教えてください!」

「ステイゴールドのほうが神経質で繊細だったイメージを持っています」

「それは興味深いですね。では、産駒にどんな特徴が出ると思いますか?また、期待しますか?」

「そうですね……ゴールドシップの競走成績を振り返ってみますと、早い時期から息長く活躍できる産駒が多いのではないかと睨んでいます。また、長くいい脚を使うことを武器とする馬が多そうですよね。また、パワーもありそうなので配合次第ではダートの活躍馬も輩出するかもしれません。実力も伴った個性派として競馬ファンに愛されましたが、同じように多くの競馬ファンに注目され愛される産駒が登場することに期待しています」

「確かに、パワー溢れる馬が出てきて、ダートも対応できそうなイメージです。楽しみですね。そこは他のステイゴールド後継種牡馬と比べても強みになるかもしれません。他に、父ステイゴールドの種牡馬たちと比べ、セールスポイントとして挙げられるところを教えてください」

「2歳の夏から引退するまでの長い間、常に一線級で結果を出し続けることが出来たという点が他の種牡馬と違うのではないでしょうか」

「確かに2歳の7月に新馬勝ち、9月にはOP勝ちと、頭角を現すのは早かったですね!やはりファンの見学は多いですか?」

「日本全国より大勢の方が来場されております。ゴールデンウィーク中には1000人近くの来場があり人気の高さを改めて感じております」

「1000人はすごいですね!ちなみに普段はどんな様子で一日を過ごしているのですか?タイムスケジュールも知りたいです」

「競馬場の様子や報道からこちらも身構えて準備をしておりましたが、こちらに来てからは我々の心配をよそにのんびりリラックスして日々過ごしております。現在は朝~夕方まで放牧地で過ごしています。種付けシーズンは、1日の種付けは3回で、種付け時間になるとゴールドシップを放牧地へ迎えに行き、準備をして種付けに向かいます。種付けが終わると夕方まで放牧をするというサイクルでした」

「なるほど!それは忙しそうですね。そう言えば、種牡馬をウォーキングマシンなどで運動をさせる、と伺った事があるのですが、競走があるわけではないのにそうした運動は必要なものなのでしょうか?放牧などでは足りないものなのですか?」

「馬は運動をすることで健康を保つ生き物なので、運動量の確保の為に行っています」

「そういう理由があったのですね。先ほど『ゴールドシップは種付けがうまい』と伺いましたが、実際、種付けの上手い下手とはどういった事を指すのでしょうか?」

「まず性欲が強い、強くないというものがあげられます。シーズン中に忙しい馬ですと連日3件の種付けをこなすこともあります。種付け数100頭と言いましても実際、不受胎で何回か種付けにくる馬もいるためシーズンを通して150回以上の種付けを行っていることもあります。種牡馬という仕事は想像以上に負担が大きく過酷なものです。そのような状況が続くとどうしても気持ちが乗らなくなることもあるでしょう。種付けに向かう姿勢がまず変わってきます。

他には種付けは危険が伴います。繁殖牝馬が警戒して動いたり、蹴ろうとしたり、時には蹴りがでます。そういった際に怯むことなく種付けに向かうことができる気持ちの強さや繁殖牝馬の動きについていくことができること、しっかりと牝馬を捕まえていることができるかなど様々な要因があります。そういった不安要素が少ない馬が種付けのうまい馬と言えるのではないでしょうか」

「ふーむ、そういった要素があるわけですね……。逆に、繁殖牝馬として良い要素などはあったりするのですか?」

「個人的な印象ですが、種牡馬は全般的に、芦毛の繁殖牝馬が来ると気持ちがいつもより前向きになる気がいたします」

「それは面白いですね……!最後に、ビッグレッドファームの中で1番の食いしん坊はどの馬ですか?(笑)」

「早くしてくれとよく鳴いて催促しているのはアイルハヴアナザーですかね(笑)」

「おお!期待の新種牡馬は食いしん坊なんですね。キャラクターが少しずつ見えてきて、産駒の活躍が益々楽しみになってきました。今回はインタビューを受けてくださって本当にありがとうございました」


インタビューは以上となります。

アイルハヴアナザーもゴールドシップも、多くの愛される活躍馬を出してくれることを期待しましょう!

ビッグレッドファームの皆さま、ご協力ありがとうございました。

文・横山オウキ
写真・がんぐろちゃん