凱旋門賞観戦記@2014〔後編〕

10月5日

待ちに待った朝がやってきました。
なんと、目覚ましをセットした時間の30分も前に目が覚めてしまいました。
いい年の大人が、まるで遠足を心待ちにしていた小学生のようです(笑)

二度寝をするのも勿体ないので、仲間たちと共に朝食前の散歩に行ってきました。

凱旋門と一枚。早朝で人も車も少なかったので、ゆっくり撮影ができました。

曇天が広がっていましたが天気予報をチェックしたところ、雨粒が落ちてくることはなさそうで一安心。
今日もホテルのクロワッサンが美味い。
ロンシャン競馬場に到着すると、前日よりもたくさんの人で溢れていました。

さすが凱旋門賞です。

男女ともに着飾っている方も多く、特に女性は帽子に気合を入れていました。
華やかな装いの人々を眺めているだけでも自然とテンションが上がっていきます。
今回はジャケットスタイルだったので、また機会があれば今度は「すごい帽子」をかぶってみたいなぁ……なんて思ったり思わなかったりしているうちに、レースの時間が近づいてきました。

少しでも近くで出走馬を見てみたい!

ということで、発走の1時間半ほど前にパドックヘ。

すんなりと最前列をキープすることができたので、馬が出ていないタイミングで仲間のぬいぐるみたちと記念写真を撮っていました。
するとどうでしょう、テレビクルーやプロカメラマンが声をかけてくるではありませんか!

なんでも欧州にはアイドルホースのようなぬいぐるみ文化はないらしく「珍しくて可愛いから撮影させてほしかった」とのことでした。

まさかの、欧州デビュー。もしかしたら該当の画をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。もう隠すことなど何もありません。犯人(?)は、私でした。
スーツ姿のジョッキーの方がビッグスマイルでハープスターぬいぐるみと記念写真を撮っていた姿は忘れられません。

誘導馬に続いて凱旋門賞出走馬たちがパドックに姿を現しました。

日本のフルゲートの超える、20頭立てです。

1、Flintshire
2、Ruler Of The World
3、Al Kazeem
4、Ivanhowe
5、Spiritjim
6、Gold Ship
7、Just A Way
8、Treve
9、Chicquita
10、Siljan's Saga
11、Ectot
12、Montviron
13、Prince Gibraltar
14、Kingston Hill
15、Free Port Lux
16、Avenir Certain
17、Dolniya
18、Taghrooda
19、Harp Star
20、Tapestry

ゴールドシップは機嫌がよさそうです。

いつもパドックではメンコをしているジャスタウェイですが、珍しく素顔で出てきました。

ハープスターは日の丸のついたメンコ。黒いメンコも似合っています。

ジョッキーがパドックに入ってきました。典さんはムーア騎手と何やら親しげに会話をしていました。

いよいよ、各馬にジョッキーが騎乗して本馬場入場です。

そして、運命のゲートが開きました。

日本馬3頭は中団~後方につけています。

直線に向いて、馬群は横いっぱいに広がって追い比べです。

トレヴがインから抜け出してきました。

ジャスタウェイは馬群の中で、思ったように伸びません。

ハープスターが外から猛然と追い込んできます。

しかし、先に抜け出したトレヴを捕らえることはできず、ハープスターは6着、ジャスタウェイは8着、ゴールドシップは14着で入線しました。

みごと勝利をおさめたのは、ジャルネ騎手騎乗のトレヴ。凱旋門賞連覇となりました。

日本馬3頭の結果は残念でしたが、帰路は不思議と晴れやかな気持ちでした。

距離・馬場・ローテーション・斤量・脚質など不安の方が多かったからかもしれません。

勝ち馬がトレヴだったということも有りますが、とにかく無事にレースを終えてくれた事への安堵感が強かったように思います。

いつかこの3頭の血を引く馬が凱旋門賞に挑戦するときが来る日を願いつつ、当観戦記のしめといたします。

写真:ラクト

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