皐月賞出走馬全馬紹介

今年の皐月賞はどんなドラマが待ち受けているのだろうか。
牝馬として皐月賞の制覇を目指すファンディーナに注目が集まる。
今年の牝馬は、本当に強い。しかし牡馬も大人しくやられてはいられない。
今年は前走を勝利して挑む馬が、10頭も集まった。
弥生賞からはカデナ、スプリングSからはウインブライト。共同通信杯や若葉S、さらには毎日杯・アーリントンC・フラワーCなどからも勝ち馬が参戦している。
実力均衡。
混戦必至。
どの馬にもチャンスはある。
栄光を勝ち取るのは、どの馬だ。

■1-1

マイスタイル

ここまで5戦して、すべて5着以内。
前走では乗り替わりで名手・横山典騎手との初コンビ。ポジショニングも初めて「逃げ」を試し、有力馬が集まる弥生賞で2着に粘り込んだ。
今回は逃げるのに絶好な最内枠、鞍上は引き続き横山典騎手。だが逃げ馬は他にもいる。ハナを主張するのか、譲って脚を温存するのか。果たしてどんな「マイスタイル」を披露してくれるのか。

■1-2

スワーヴリチャード

母はアメリカの重賞馬で兄はバンドワゴンという良血馬。
そして、その期待を越える活躍をこれまで続けてきた。出走したレースは4つ全てで2着以内。しかも前走・共同通信杯では強い勝ち方で存在をアピールしている。
共同通信杯は近5年で3頭もの皐月賞馬を出している。一冠目は譲れない。

■2-3

コマノインパルス

G3・京成杯の勝ち馬。重賞馬として挑んだ前走の弥生賞は少しちぐはぐなレースとなって6着。本番では実力を出し切れるか。
ここまでの4戦全てが2000mのレース。経験を軸に、衝撃的な走りを見せられるか。

■2-4

カデナ

これまで重賞2勝の実績馬。
出走した5レース全てで最速の上がりを出している、その末脚が魅力。
弥生賞は父であるディープインパクトも通ってきた道。同じくディープインパクトを父に持ち昨年のダービー馬であるマカヒキは、弥生賞1着からの皐月賞で2着に敗れたが、彼はどうなるだろうか。
最終直線、ここ1番の脚を繰り出したい。

■3-5

レイデオロ

曾祖母は、あのディープインパクトの母でもあるウインドインハーヘア。日本屈指の血統は、デビュー前から種牡馬になる事すら期待されながら育ってきた。
そして、その期待に応えるようにデビューから3戦無敗。全てのレースであがり最速を記録した末脚は、ディープインパクトを彷彿させる。
しかし、年明け以降は調整が順調とは言えず、皐月賞が初戦となる。これまで年明け初戦で皐月賞に挑戦して良績を残せた馬はほぼいないが……ここで、常識を打ち破れるか。
馬名の意味は、スペイン語で黄金の王。

■3-6

アウトライアーズ

前走は初の重賞挑戦ながら、スプリングSで2着と好走。
『異常値』が馬名の由来だが、それに反して成績は安定感がある。これまで5戦をこなして全て3着以内というのは信頼に足る実績。ここ2戦では出遅れているものの、それを補うだけの末脚を持っている。
未勝利時には中山の2000mを快勝している事からも、コース適性に不安はない。
1冠目を、虎視眈々と狙う。

■4-7

ペルシアンナイト

ここまで5戦して、3勝と2着・3着が1度ずつ。前走では1600mの重賞・アーリントンCで優勝している。
母系は活躍馬が多く、おじには名種牡馬ゴールドアリュールやゴールスキー、いとこにはソロルなどがいる。
父ハービンジャーは鳴り物入りで輸入された種牡馬だったが、重賞クラスではこれまでG3を4勝したのみと低調な成績。
ここ3戦は1600mのレースを使われていて、距離経験に不安はあるが、血統的には2000mに壁を感じさせない。
父のためにも、母のためにも。
ゴールに向けて、鋭い刃で道を切り拓く。

■4-8

ファンディーナ

牝馬、69年ぶりの皐月賞制覇はあるのか。
今回の皐月賞で1番注目を集めている馬ではないだろうか。歴史を塗り替えられるか。
ここまで3戦全勝、全て危なげのないレース。牡馬の一線級と戦って、強さをさらに見せつけたいところ。
タイ語で「良い夢を」が馬名の由来。良い夢に、いつまでも酔いしれさせてくれるか。

■5-9

プラチナヴォイス

デビューから2戦はどちらも4着と特筆すべき戦績でもなかったが、和田騎手に乗り替わってからは大躍進を遂げている。未勝利戦、萩Sを連勝し、超良血馬ヴァナヘイムにも土をつけている。
その後少し低調になっていたが、前走スプリングSでは3着に好走。
おじには、活躍を期待されながらも大怪我で引退してしまったダノンパッションがいる。
情熱的に、勝ち名乗りを上げたいところだろう。

■5-10

ダンビュライト

超良血の新種牡馬ルーラーシップ、初年度産駒。父最初の代表産駒となれるか。
デビュー3戦目で挑んだG1・朝日FSでは不可解なほどの大敗(13着)を喫した。しかしそこからは立て直し、現在は2戦連続で重賞の3着と安定。
しかし、目指すべきはビッグタイトル。
成長力を発揮し、より高いレベルでの安定を目指す。

■6-11

アルアイン

母はアメリカのスプリンター女王、父はディープインパクト。生まれた頃より、期待を背負い続けてきた。
デビューから2連勝のあと、初の重賞挑戦となったシンザン記念では直線の不利もあって悔しい6着。しかし次走の毎日杯では好位からの競馬を試しての重賞制覇。
これまでの4戦で、跨ったジョッキーは3人。
戦法・騎手と、試行錯誤を繰り返しながらここまでやってきた。
良血馬が、貪欲にタイトルを狙う。

■6-12

アメリカズカップ

1851年から続くアメリカの国際ヨットレース『アメリカズカップ』を名前に持つ。
血統的なルーツは勿論アメリカ。おじにはアメリカのG1馬ジャストアズウェルも。
昨年暮れの大一番、朝日FSで9着に敗れた事で評価を落としたが、それ以外は3戦全勝している。前走ではG3・きさらぎ賞で、サトノアーサーら実力馬を相手に重賞も制覇している。
これまで2000mは未経験ながら、1800m戦では2勝。デビューから手綱をとる松若騎手を背に、200mの延長を乗り越えたい。

■7-13

サトノアレス

メンバー唯一のG1馬が、3歳でも栄冠を目指す。
デビュー2連敗後の3連勝で朝日FSを勝利した末脚が魅力。前走スプリングSでは4着に敗れたものの、上がりでは最速をマークしている。
距離も、成長力も、不安はない。実績も十分だ。
ギリシャ神話の戦の神である「アレス」を名付けられた、その勝負強さを見せつける。

■7-14

キングズラッシュ

昨秋の東京スポーツ杯2歳S以来のレースとなる。中5週以内の馬が12頭いるなかで中20週と、出走メンバー最長の間隔をもつ。
母はブエナビスタと同じ世代だったがクラシック出走は惜しくも叶わなかった。まずはクラシック出走に漕ぎ着けた事を評価したい。出世レースである芙蓉Sを勝っており、将来性も十分。

■7-15

アダムバローズ

京都2歳では10着、京成杯では12着と、重賞へのチャレンジは失敗に終わったものの、そこから若駒S→若葉Sと連勝。久々の重賞がG1となるが、勢いがあるのも事実。波に乗ってG1制覇といきたいところ。
若駒S→若葉Sの連勝から皐月賞挑戦といえば、平成初期のビッグネーム、トウカイテイオーと同じ臨戦過程となる。大先輩に、続けるか。
スワーヴリチャードとは父、母の父が同じという、3/4同血。

■8-16

クリンチャー

デビュー戦では後ろからの競馬で12着に敗れるも、その2週後のレースでは逃げて逃げての勝利を収めている。さらには翌月のすみれSでも勝利をあげ、勢いに乗っている。
単勝14番人気・5番人気で勝利をあげるという波乱の立役者。
「決定打」が馬名の由来だが、現在の低評価を覆すような鮮やかな勝利を見せてくれるだろうか。
他の逃げ馬とのポジション争いにも注目したい。

■8-17

ウインブライト

デビュー当時は、期待を集めつつも不甲斐ない戦績が続いていた。しかし夏を越え、未勝利戦を勝ち上がると続くひいらぎ賞でも2着と好走。
さらに年を越して、若竹賞→スプリングSと連勝し、一気に重賞馬という栄光まで駆け上がった。しかもスプリングSでは、ひいらぎ賞で敗北したアウトライアーズを逆転しての勝利。
名種牡馬・ステイゴールド産駒らしい素晴らしい成長力を見せている。
阪神JFで2着と、あと一歩でG1に手の届かなかった全姉ウインファビラスの分も頑張りたいところ。
勢いに任せて、さらにもう一段、駆けあがれるか。

■8-18

トラスト

地方出身馬の星として、輝けるか。
南関東・川崎競馬でのデビューから2連勝で、さらには札幌2歳Sをも勝利した期待馬。その父は、今注目のスクリーンヒーロー。
昨年9月の札幌2歳S以後、勝利からは遠ざかっているものの、その4戦全てで5着以内をキープしてきている。久々に先頭でゴールするのが今回になっても不思議ではない。レース本番でのポジションどりにも気をつけたい。