セレクトセール出身G1馬たちの、上場時写真を見てみよう!

長いセレクトセールの歴史のなかで、セール上場時のカタログにある写真が手に入るのは2007年以降となります。

その2007年セール以降にセールに参加した馬たちで、これまで重賞を勝利した馬は86頭(2017年5月現在)。

これまでの重賞馬たちがセールに上場した際の写真を振り返り、今後の参考としていただけたらと思います!

第1回となる今回は、G1勝利馬にスポットを当てて紹介していきます。

※当歳馬と1歳馬を並べて紹介していますのでご注意ください!


2007年セール以降の取引馬のG1勝利数は24勝で、G1馬は17頭輩出されています。

そのうち牝馬は3頭で、カレンチャン、ラキシス、ミッキークインと、多彩な面々が挙げられます。

また、落札価格は最低価格が1000万のナカヤマフェスタ、最高額は2億3000万のサトノダイヤモンドと、なんと23倍もの差があります。

G1はほとんどが芝での勝利で、ダートはタイセイレジェンドのJBCスプリントによる1勝のみです。

それでは、2007年度セールから順々に振り返ってい来ましょう!

■2007年度

●1歳

ナカヤマフェスタ

父:ステイゴールド

母:ディアウィンク  母の父:タイトスポット

落札価格:1000万円

3歳の年末までに重賞2勝。9番人気で挑戦したダービーでは4着でした。

4歳夏に本格化をして、そのままブエナビスタらを抑えて宝塚記念を制覇します。さらには秋に凱旋門賞で2着と好走し、存在感をアピールしました。

トーセンジョーダン

父:ジャングルポケット

母:エヴリウィスパー  母の父:ノーザンテースト

落札価格:1億7000万円

共同通信杯で2着など重賞でも好走はあったものの、初の重賞制覇は4歳秋のアルゼンチン共和国杯。

5歳秋に、天皇賞秋を制覇しています。

その他にもジャパンカップや天皇賞春で2着に入っている実力派。7歳になってもジャパンカップで3着に入線するなど、息の長い活躍を見せました。

●当歳

カレンチャン

父:クロフネ

母:スプリングチケット  母の父:トニービン

落札価格:2500万円

古馬になる前の重賞挑戦は、フィリーズレビュー(8着)のみ。

年が明けて4歳になると同時に本格化を果たし、5連勝でスプリンターズSを制覇、さらには翌年の高松宮記念も勝利して「最優秀4歳以上牝馬(2013年)」や「最優秀短距離馬(2012年)」といったタイトルも獲得しました。

■2008年度

●1歳

ダノンシャンティ

父:フジキセキ

母:シャンソネット  母の父:Mark of Esteem

落札価格:2750万円

新馬戦勝利後は重賞を3着→2着→1着(毎日杯)と安定した成長をみせました。続けてG1のNHKマイルCを制覇しましたが、なんとそのタイムは3歳馬ながらも、当時の芝1600m国内レコードをマークしていました。しかしその後は怪我などで本領を発揮できず引退となりました。

タイセイレジェンド

父:キングカメハメハ

母:シャープキック  母の父:メジロマックイーン

落札価格:3300万円

芝でデビューし、2戦目では勝利をあげています。しかし3歳夏のダート転向初戦で2勝目をあげると、そこからは引退までダート一本に絞って出走していました。

重賞初制覇は5歳夏のクラスターCで、その秋にはJBCスプリントを勝利しています。7歳時にもJBCスプリントで3着に入るなど、ダート短距離界を長い間盛り上げました。

●当歳

グランプリボス

父:サクラバクシンオー

母:ロージーミスト  母の父:サンデーサイレンス

落札価格:2700万円

2歳時に京王杯2歳Sと朝日杯FSを勝利し、2歳王者の座につきます。3歳になってもNHKマイルCを勝利、古馬となってからも毎日放送賞スワンS(4歳)、読売マイラーズC(5歳)と、毎年白星を重ねていきました。6歳で引退となりましたが、引退レースの香港マイルでも3着で日本馬最先着と、善戦しました。

ダノンシャーク

父:ディープインパクト

母:カーラパワー  母の父:Caerleon

落札価格:3000万円

重賞競走では、好走するものの勝ちきれない……という期間が長く続き、4歳時の重賞成績は2着→5着→2着→2着→5着→4着→6着。

5歳になってようやく重賞で2勝をあげ、1年を通しても常に3着以内をキープするという安定感を見せます。さらに翌年になってマイルCSを勝利し、G1馬の仲間入りを果たしました。

■2009年度

●1歳

サダムパテック

父:フジキセキ

母:サマーナイトシティ  母の父:エリシオ

落札価格:1200万円

2歳の秋から頭角を現し、東京スポーツ杯2歳Sや弥生賞で勝利を収め、堂々の主役としてクラシックに参戦しました。結果的には本格化したオルフェーヴルの後塵を拝しましたが、マイル前後の距離にシフトしてからは再度輝きを取り戻し、マイルCSの勝利でG1馬となりました。

アドマイヤラクティ

父:ハーツクライ

母:アドマイヤテレサ  母の父:エリシオ

落札価格:3200万円

デビュー以降、安定感のある走りは見せていたものの、重賞初挑戦は4歳の暮れになってからでした。その後すぐに重賞初勝利もあげ、G1レースでも上位馬と差のない競馬をして実力を磨きます。
オーストラリアに遠征し、コーフィールドCでG1制覇を成し遂げますが、その次走メルボルンCで急性心不全を発症し急死してしまいました。

●当歳

ディープブリランテ

父:ディープインパクト

母:ラヴアンドバブルズ  母の父:Loup Sauvage

落札価格:3100万円

ディープインパクト産駒、初めてのダービー馬です。デビュー以降、気性の難しさから試行錯誤が続いていましたが、ダービー本番で花開きました。振り返ればそれ以前も馬券圏内は外したことがなく、ポテンシャルの高さが伺えます。海外遠征での大敗後、怪我により引退しています。

カレンブラックヒル

父:ダイワメジャー

母:チャールストンハーバー  母の父:Grindstone

落札価格:3400万円

デビューから3戦全勝で挑んだNHKマイルCで快勝し、無敗のG1馬となります。古馬との初対戦となった毎日王冠でも多くのG1馬相手に勝利を収めました。その後はダートへの一時転向など、順調さを欠いたローテーションとなり、勝ち星から遠ざかります。しかし5歳、6歳と重賞勝利を収め、単なる早熟馬ではないことを示しました。

■2010年度

●1歳

ジャスタウェイ

父:ハーツクライ

母:シビル  母の父:Wild Again

落札価格:1200万円

デビュー5戦目のアーリントンCで重賞初勝利をあげて以降、重賞戦線で活躍をみせます。4歳秋に天皇賞秋で掴んだ勝利をきっかけに才能を開花させ、そのまま重賞勝利を挟みつつドバイへ遠征、そこでもG1勝ちを収めます。さらにはその際の走りが評価され、国際クラシフィケイションで日本競馬史上初となる単独1位にランキングされました。帰国後もG1勝利をするなど、マイル〜中距離において絶大な強さを見せました。

●当歳

ラキシス

父:ディープインパクト

母:マジックストーム  母の父:Storm Cat

落札価格:3000万円

2歳の年末にデビューし勝利するものの、クラシックには不参加。その後、条件戦連勝の勢いに乗り3歳ながら挑んだエリザベス女王杯で2着と好走。一躍、重賞競走の常連となりました。1年間好走を重ねて実績を積みつつ迎えた翌年のエリザベス女王杯で重賞初勝利・G1初勝利を同時に達成。翌年には有力牡馬らを相手に産経大阪杯で重賞2勝目をあげるものの、それ以降は不調が続き、エリザベス女王杯にて引退しています。

■2011年度

●1歳

該当馬なし(2017年5月現在)

●当歳

該当馬なし(2017年5月現在)

■2012年度

●1歳

ミッキーアイル

父:ディープインパクト

母:スターアイル  母の父:ロックオブジブラルタル

落札価格:7600万円

デビュー戦こそ2着に敗れたものの、そこからは驚異の5連勝でNHKマイルCを勝利。3歳時だけで重賞4勝をあげています。
さらにはそれだけにとどまらず、5歳時にはマイルCSでもG1勝利を収めて「最優秀短距離馬(2016年)」を受賞しました。

●当歳

該当馬なし(2017年5月現在)

■2013年度

●1歳

ミッキークイーン

父:ディープインパクト

母:ミュージカルウェイ  母の父:Gold Away

落札価格:1億

桜花賞は回避したものの、オークス・秋華賞の二冠を獲得して「最優秀3歳牝馬(2015年)」を受賞。
5歳になった現在も、牝馬限定戦では常に馬券圏内をキープしていて、現役屈指の実力派牝馬として君臨しています。

●当歳

サトノダイヤモンド

父:ディープインパクト

母:マルペンサ  母の父:Orpen

落札価格:2億3000万

デビューから3連勝で重賞制覇を収めたのち、皐月賞・ダービーは2着・3着に敗れてしまいます。しかしその後はG1(菊花賞・有馬記念)を含む重賞4連勝。ダービー馬を押し退けて「最優秀3歳牡馬(2016年)」に選出されます。
天皇賞春では3着に敗れたものの、現役最強の座を争う1頭として、世界を見据えた調整を進めています。

■2014年度

●1歳

セイウンコウセイ

父:アドマイヤムーン

母:オブザーヴァント  母の父:Capote

落札価格:1300万円

デビューこそ2歳6月と早かったものの中々勝ちきれず、初勝利まで7戦(3歳3月)かかりました。
しかし初勝利後は安定感のある走りを見せ、8戦5勝(2着2回)という成績を残しています。4歳春の高松宮記念にて、G1初挑戦・初勝利を収めています。

●当歳

該当馬なし(2017年5月現在)

文・タチバナ

写真・一般社団法人日本競走馬協会様HP内カタログから抜粋