佐賀競馬場弾丸旅行~ぼっち編~

「そうだ、佐賀へ行こう」

何かに誘われるように佐賀へ行くことを決意したわたし(当然の如くぼっち)。

理由は前回の高知と同じく、フリビオンを応援するためである。

今回は中央との交流戦である佐賀記念が舞台となる。

応援に行かねば、行かねばならない。

そして冒頭の言葉に立ち返る。

「そうだ、佐賀へ行こう」

さて、高知より更に西にある佐賀。

果たして日帰りで行けるのだろうか。

翌日は、朝から仕事である。

さすがに、ある程度の余裕を持たねばならない。

佐賀記念発走予定時刻は4時40分だった。

福岡空港から新幹線で40分程度で新鳥栖駅へ……競馬場まではタクシーで15分程度の道のりらしい。

5時半には競馬場を出られると考えると

「よし、いける」

わたしは確信した。

 

どうせ行くなら観光もしたい。朝イチの飛行機で行こう、と画策する。

と、いうことは、朝7:10の成田空港発の飛行機に乗らねばならない。

そのためにはどうするか……

ひたすら逆算して、旅行計画を練る。

 

検討に検討を重ね、完璧なプランが出来上がったが、またしても天候が立ちふさがる。

雪である。

前日夜に見た佐賀競馬の景色は、雪だった。

現地の人や同じ光景を見た人は、明日の開催を危ぶむ程の景色だった。

 

もはや「開催せずとも仕方ない、観光しに行くのだと」言い聞かせ、飛行機内でフライトモードにしようとした直前だろうか。

吉報が目に入る。

 

「佐賀競馬、開催」

 

わたしは思わず「佐賀競馬ありがとう」と呟いた。後に開催当日の記事を拝読したが、本当に本当に多くの関係者の皆様方による、見えない努力のおかげによるものだった。

私たちが日々競馬を見られるのは、馬に直接携わる方々だけでなく、馬場を整備する方の努力もあったのだと実感する。

関係者様の努力と、昼過ぎからの晴天もあり、佐賀記念当日の馬場は写真のとおり綺麗な状態であった。

所々雪が積もり、滑りそうなところも見受けられるが、本当にいい天気である。

横断幕の申請にいき、幕を張る。

いろんな競馬場に遠征に行って、思ったことだが、地方競馬はいろんな人に話しかけられる。そして手伝ってもらえる。

ここも地方競馬の良いところではないだろうか。

 

 

気がつけば、レースまであと4時間ほど。

馬場でぼーっとレースを眺めたり、名物のなんでも焼く店で豚バラたべたり、餅を食べたり。

とにかく競馬場内をウロウロしてみる。

トイレも綺麗である。

女性としてはそういったところも気になるものである。

 

そして、いよいよ佐賀記念のパドック。

先程までチラホラ程度しかいなかった観客がいつしか集まり、パドックの客席側は埋め尽くされていた。

馬たちが周回するところよりすこし高めにあり、装鞍所が一望できる客席も特徴だ。

フリビオンはいつものとおり、顔を下げ周回している。表情がよく見えない。

相変わらず小さな馬体、ということだけはよくわかる。

また、1番細い……

それに比べると中央から来る馬たちのムキムキ具合は凄い。まるで猛獣の様である。

それでも決して見劣りしない、と私は思った。そうだ、頑張れフリビオン。

 

レースの結果は、ルールソヴァール号の圧勝だった。

フリビオンは6着。

悔しい負けだった。

フリビオンは末脚を活かすことよりも、中央勢を負かそうと早めのポジション取りを行っていたように思う。

力負けなのか。

そうなのかもしれないとは思うけれど、フリビオンはまだ4歳になったばかり。まだまだこれからだとも思う。

落ち込みながら、パドックの幕を片付けに行く。

寒さと強風でうまく外せなくて、戸惑っているのを、パドックにいた観客のひとりであるおじさまが外すのを手伝ってくれた。

すこし、気持ちが晴れた気がした。

タクシー乗り場に向かう最中、横断幕の申請の手続きをしてくれた警備室のおじさまに会う。

また、佐賀来てくださいね! と声をかけられた。

それでまた、気持ちがすこし晴れた気がした。

タクシーに乗って、運転手さんと会話する。

 

千葉からですか? そんな遠いところから。

誰の応援ですか? 馬ですか!

千葉から来た馬がいるんですか? えっ高知?

なんでまた……高知の馬を……? 父親が好き……えっ水沢もいったんですか?

そんなに好きになってもらえるなんて、馬もきっとあなたに感謝してると思うなぁ。

 

正直、応援している馬が負けると、どうして遠征までしたんだろうと後悔する時もある。

お金も体力も時間も、いろんなものを削る。

 

けれど、こうした人と人との交流があって。

また、遠征に行こうと思ってしまうのだ。

 

さて、次はどこへいこうか。

関連ページ

地方競馬のススメ

文と写真・s.taka