レーティングから見たダービー

競走馬の能力を数値化したとされている『レーティング』。

もちろんこの数値が競走馬の能力をすべて表現できるものではない。

しかし本記事ではその『レーティング』を指標値として、2001年~2017年と日本競馬がどのような変化を遂げてきたか、確認していきたい。

今回の対象レースは三歳の世代頂点を争う「ダービー」だ。

■レースレーティングについて

まずはレースレーティングから分析していく。

2001年~2010年の間のレースレーティング平均値は113.7(オークスは107.05)。

対する2011年~2017年の平均は116.4(オークス108.96)であり、2.7ほどの上昇を記録している。

これはオークスの1.91の伸びと比べても大きな伸びを見せている。

最大レースレーティングを獲得したのは2016年度で、119という評価だった。

2016年ダービー馬はマカヒキ

2着はサトノダイヤモンドで3着はディーマジェスティである。

ディープインパクト産駒旋風が巻き起こっていた年だった。

 

マカヒキは秋にフランスに渡り、凱旋門賞前哨戦のニエル賞を勝利した。

凱旋門賞では1番人気に推されたものの14着に大敗、帰国後も万全の状態とは言えない状態が続いている。

サトノダイヤモンドはダービー以降、神戸新聞杯・菊花賞・有馬記念と全てを勝利し年度代表馬に輝いている。

他にもタレント揃いと言われた世代で、エアスピネルやリオンディーズ、レインボーラインらが出走している。

 

レースレーティング2位は117.25の2017年、レイデオロ勝利のダービー。

こちらは秋にジャパンカップでキタサンブラックの2着など、古馬上位組と互角以上の戦いを見せた。

2着のスワーヴリチャードも年明け4歳の大阪杯でG1馬となっている。

 

レーティングが最も低い値だったのは2005年。

ダービー馬はディープインパクト。2着とは5馬身差をつけての勝利だった。

3着馬以降には1秒以上の差をつけている。11着ロードクエストまでが勝ち馬と1秒差以内だった2016年ダービーとの大きな乖離点とも言える。

2016年は途中でレースを断念したブレイブスマッシュを除いた17頭が先頭と2.1秒差以内でゴールしている。

2005年でディープインパクトと2.1秒差以内でゴールしているのは10着のアドマイヤジャパンまでである。

■勝ち馬レーティングについて

2015年・2016年が121で最高レーティングを獲得。

ドゥラメンテマカヒキである。

ドゥラメンテは怪我などがあったものの引退までに3戦して全て2着以内という結果を残している。

 

続くレーティングは120で2011年と2017年。

2011年の勝ち馬オルフェーヴルは三冠馬となり、歴史に残る活躍をした。

 

レーティング的に最も低調だったのが116の2007年。

勝ち馬はウオッカだが、同年のオークスが108だったことを考えるとやはり偉大な数字であることには変わりない。

 

勝ち馬レーティングは飛躍的な伸びがあるわけではないが、それでも着実に一歩ずつ一歩ずつ伸ばしてきている印象だ。

開催年度 勝ち馬レーティング レースレーティング タイム
2001 117 113.25 2.27.0
2002 118 116 2.26.2
2003 117 114.5 2.28.5
2004 117 112.75 2.23.3
2005 119 110 2.23.3
2006 117 114.75 2.27.9
2007 116 113.5 2.24.5
2008 117 113.5 2.26.7
2009 118 113.25 2.33.7
2010 118 115.5 2.26.9
2011 120 112.75 2.30.5
2012 118 116.75 2.23.8
2013 119 116.5 2.24.3
2014 119 116.25 2.24.6
2015 121 116.5 2.23.2
2016 121 119 2.24.0
2017 120 117.25 2.26.9

■総括

オークスのレーティングと同様に、日本競馬界の着実な成長を表しているデータだったように思う。

今後もきっと成長が続くはずで、また10年後に同じ企画をやってみたいと感じた。

 

さあ、ダービー。

日本競馬界成長の証明をする各馬たち。

素晴らしいレースを、成長の印を、どうか見せてくれ。

文・横山オウキ

 

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