ゴールデンウィークが終わったら、そろそろあの季節がやってくる。
「ねぇねぇ!POG楽しいよ!一緒にやろうよ!ねぇ!」
目を輝かせながら、POGファンがにじり寄ってくる季節である。

競馬を嗜み始めると、POGという、レース予想とはまた別の枠に、熱狂的なファンがいることに気が付く。ほほう、そんなに楽しいのだろうか、と興味を持つ人は割と多いと思うのだが、そこから実際にPOGを始める人は実に少数なのではないかと筆者は考えている。

なぜなら、初心者にはどうもハードルが高い。

割と高い……いや、正直言って、かなり結構高い。

同世代は7000頭近くいると聞かされ、専門の雑誌をのぞかせてもらえばそこには何百枚も写真が載っているのだ。

ここから10頭選べというのか。10頭じゃないこともあるのか。右の馬と左の馬の、何が違うのだ。
パドックを見てもさっぱりな自分に、どうしてまだ能力未知数の馬を選べるというのか。

その気持ち、良くわかる。筆者自身がそうだった。

でも実はこのPOG、思い切って始めてしまえば、レース1年間なんとなく観戦している時よりも「競走馬の個性を感じ取る感性」や、「1年間の大まかな競馬界の動きについての知識」が身につく。さらには特定の馬に着目して追い続けたからこそ出会える感動があったりもする。つまりは、飛躍的に“競馬を楽しむ力”が伸びるコンテンツだったりする。

だからこそ、倦厭しがちなビギナーにこそ、チャレンジして欲しいのだ。

ありがたいことに、POGはお金もかからない。

一度やってみてはどうだろうか?
さて、そろそろやる気を出していただいたところで、当記事の主題である「初心者でもわかる指名馬選びのコツ」を紹介させていただこう。

目をつぶって指をさしただけの10頭でもいいのだけれど、さすがにそれでは少々つまらない。ゲームというからには、勝てないと面白さも減ってしまうものだ。

ここで紹介する方法で選んでもらえば、それなりに強い馬を、高確率で引き当てられるはずである。 

1.まずは、POG本を買おう!

本屋でもコンビニでも、今の時期は何らかのPOG特集本が置いてある。赤いのや青いの、黄色いのから黒っぽいのまで種類は様々。どれもしっかりとしているので、ここでは自分の感覚に任せるのがオススメだ。実際に中をパラパラと見て、自分のノリにあったものを選んでみてほしい(翌年からは同じシリーズ買っていくと、あとで比較をしやすくて便利)。忖度するなら、ここの代表が記事を寄稿しているのが青いヤツなので、選択肢の一つに入れておくのもアリかもしれない。

それでもどの本がいいか選べない!という人は、周りの競馬好きにオススメを聞いてみといいかもしれない。

2.巻頭〜40ページで決めてしまおう!

POG本は、巻頭からオススメの馬を惜しげも無くバンバン推してくる。これはどの特集本も同じ。後ろにいけばいくほどマニア好みのデータが揃っていく事となる。ここはあえて、巻頭から40p(もしくは30p)までのあいだで勝負を決めてしまおう。いわゆる4番バッター、スター候補生はそのページに凝縮されていることがほとんどだ。

あまり悩みすぎても仕方ない!

3.父親を見よう!

写真が載ってるのだから、やはり気になるのは馬体。少なくとも毛色が違うのだけがわかる。「しかし結局どこを見ればいいんだ?お尻?それとも脚?」という声が聞こえてきそうだ。

……この分析こそが、非常にハードルが高い。これが面白いし、永遠の課題となってファンの前に立ちはだかるわけだから、そんな「深い」テーマを数行で教えることは不可能だ。そこに悩む必要はない。

だから初心者ならば、あえて初めのうちは写真にこだわらないのにするのが手っ取り早い。まず見るべきなのは、写真と一緒に載ってる情報。

まずは父親だ。

初心者でも耳にしたことがあるだろう父親を持つ馬を選ぶと良い。ただし最近の馬しか知らない人は要注意で、傾向が判明していない新種牡馬の産駒を選ぶのは結構リスキーだったりする。基本的には「好きな馬の父親」とか、「活躍しているアノ馬の父親」とかを何頭か調べてピックアップするのが手堅い。もちろん好きだった馬が種牡馬になっているのだったら、何頭かはリストに入れた方が楽しい。

基本的には打率の高い馬を選んだ方が楽しいが、そうした「応援する理由のある馬」がいるというのも、POGを楽しむコツだと思う。

とりあえず10頭指名するPOGであれば、7〜8頭くらいは「序盤40ページに掲載」かつ「父親がすごそうな馬」から選んでおくべきだろう。

4.コメントを読もう!

次に着目したいのは、お世話している人たちのコメント。

馬主さんがいる手前、お世話する人たち(調教師さんだったり、牧場の人だったり、様々だ)は、悪いコメントは出しにくい。だからPOG本では基本的に悪い事は言ってないが、本当に良い馬に対して使われるコメントと、フォロー気味に使われているコメントというものがある。そこを見抜いて、「良さそう!」と思った馬を選んでみよう。
これは「馬を見る力」ではなく「人の言葉の裏を読む力」が試されるので、人生経験をフル活用してほしい。

≪独断と偏見に満ちた「あまりPOG期間中に活躍しなさそうな馬」に対してのコメント例≫

「まだ緩さがありますが……」「ゆっくり成長を……」「冬頃のデビューを目指して……」

⇒デビューが遅くなりそうな馬=ダービーやオークスまでに本格化が間に合わない可能性あり
 ※ゆっくりデビューしても素質でダービーを勝てる馬はいます

「芝でもダートでもいけそう」「短距離でも長距離でも」

⇒強みがわかっていない馬=突出した長所がない馬の可能性あり
 ※本当になんでもできるオールラウンダーな馬はいます

「強気」「前向き」「やんちゃ」

⇒気性が荒い=レースでイレ込んで実力を発揮できないタイプの可能性あり
 ※その気性がプラスになることもありますし、性格が改善することもあります

こうしたコメントを見て、ピンときた馬を1〜2頭くらい選ぼう。もし目移りするんだったら、0頭でも大丈夫。

5.いよいよ写真を見よう!

これまでの2.3.4.にあったアドバイスをふまえて、この時点で8頭ほどの名馬候補たちが選ばれているはずだ。

さて、ここで一旦3.4.にあったアドバイスをきれいさっぱり忘れて、さらさらーっと「好きな雰囲気」の馬を選ぼう。もう、頭はからっぽでいい。直感とセンスだ。5分とかける必要はない。

どうせ、堅実に活躍してくれる馬はすでに何頭か選べているはず。ここは思い切って自分のセンスと直感を信じよう!

6.あとはドキドキしながらデビューを待つ!

さぁ、これで準備が揃った。

あとはサイトに登録するもよし、Twitterで発表するもよし、仲間に披露してみるもよし。1年間、彼らの頑張りを見届けよう。これで十分、POG世界の扉はひらけている。1年間、のんびりと彼らのデビューを待つのみ、だ。

POGの世界へ、ようこそ。

写真:ウマフリ写真班

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