POG2019-20注目馬〜一口クラブ・広尾TC編〜

2018年のPOGは、まさに『一口クラブ大活躍』の1年でした。

クラシックをはじめとした世代G1戦線は、

 

■阪神ジュベナイルフィリーズ

1着ラッキーライラック(サンデーレーシング)

2着リリーノーブル(サンデーレーシング)

朝日フューチュリティステークス

2着ステルヴィオ(サンデーレーシング)

桜花賞

1着アーモンドアイ(シルクレーシング)

2着ラッキーライラック(サンデーレーシング)

3着リリーノーブル(サンデーレーシング)

皐月賞

1着エポカドーロ(ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン)

NHKマイルカップ

2着ギベオン(社台レースホース)

3着レッドヴェイロン(東京ホースレーシング)

オークス

1着アーモンドアイ(シルクレーシング)

2着リリーノーブル(サンデーレーシング)

3着ラッキーライラック(サンデーレーシング)

ダービー

2着エポカドーロ(ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン)

3着コズミックホース(サンデーレーシング)

 

と、どのレースでも一口クラブの競走馬が3着内に食い込んでいます。

 

そんな、POG視点でも大注目の一口クラブ。

 

今回は決して多くない募集馬の中でデビュー4頭中2頭が勝ち上がり、2019年デビュー世代にも魅力の馬が揃っている広尾サラブレッド倶楽部さんから、POG有力馬をご紹介させて頂きます。

 

広尾サラブレッド倶楽部さんで特徴的な事の一つに、エクイノム・スピード検査という「血液から適性距離を推測する検査」を、全馬に実施していることがあげられます。

そんな検査結果に基づきながら、各馬を紹介していきましょう。

①ミスペンバリー2017

広尾公式キャッチフレーズ

『賢母の底力に父の速さと骨量、独特のオーラが王道を突き進む』

 

矢作調教師公式コメント

『本当にいい馬で驚いた。兄が獲れなかったタイトルを狙っていきたい』

牡馬 2017年3月1日生まれ

父:ロードカナロア

母:ミスペンバリー(15歳時出産・空胎明け)

母父:モンジュー

厩舎:矢作芳人厩舎

エクイノム・スピード検査:「C.T型=1,400m~2,400m」

 

主な兄弟:

2009年産 エタンダール(牡馬・父ディープインパクト)

POG期間では、主に新馬戦1着・萩ステークス3着・山藤賞1着・青葉賞2着・ダービー8着。

ダービー出走で、広尾サラブレッド会員に多くの夢を与えてくれた1頭です。

 

2014年産 ディメンシオン(牝馬・ディープインパクト)

POG期間では目立った活躍は出来ませんでしたが、夏から破竹の3連勝。重賞戦線を賑わせる1頭へと成長しました。

さて、本馬の母ミスペンバリーですが、兄弟の6頭中3頭が勝ち上がり、そのうち2頭が重賞戦線へ名を連ねる、広尾サラブレッド倶楽部さん有数の賢母です。

兄姉の成績からも、十分クラシックで戦えるだけの下地は出来ているのではないでしょうか。

父ロードカナロア×母父モンジューの組み合わせは本馬含め2頭しかいないため配合的にはまだ分かりませんが、サドラーズウェルズとヌレイエフ、SpecialとThatchのクロスの発生があり、現在日本で大成功しているロードカナロアのスピードと欧州の配合には目を惹かれます。

 

2019年2月の段階でシュウジデイファームに在厩しエポカドーロを輩出したBTC(公益社団法人軽種牡馬育成調教センター)でしっかり乗り込まれていて、調子を見つつではありますが、ある程度早いうちでのデビューが計算出来そうです。

管理する矢作調教師からもクラブを通して「兄エタンダール以上を狙いたい」というコメントもありますので、期待して成長を見守りたいと思います。 

②スイートマカロン2017

広尾公式キャッチフレーズ

『良績集中のニックス配合にも注目、映える容姿に未来への希望を託す』

 

小崎調教師公式コメント

『一目見て「いい馬」。芝・ダート兼用で賞金をたくさん稼ぎ大きなところに挑戦したい』

牝馬 2017年3月20日生まれ

父:スピルバーグ

母:スイートマカロン(11歳時出産・3連産目)

母父:テイルオブザキャット

厩舎:小崎憲厩舎

エクイノム・スピード検査:「C.T型=1,400m~2,400m」

 

主な兄弟:

2016年産 グランソヴァール(牡馬・父ダンカーク)

新馬戦3着、次走未勝利1着。広尾サラブレッド倶楽部内で、育成の段階で『芦毛の怪物』とまで言わしめたグランソヴァール号は、抜群の出足を披露し楽々勝ち上がりを見せた素質馬です。

本馬は新種牡馬スピルバーグ産駒。

母スイートマカロンは父親を選ばず4頭中3頭が勝ち上がりと、倶楽部内では堅実な母として知られています。兄のグランソヴァールのエクイノム・スピード検査は「C:C型=1,000m~1,600m」でしたので、毛色から判断しても父似の産駒である可能性が高いのではないでしょうか。

 

父スピルバーグの血統背景から考えると、全兄がトーセンラーで、半兄のフラワーアリーもアメリカのG1を勝利したブリーダーズカップ2着馬ですので、決してポテンシャルの低い血統ではありません。

新種牡馬×広尾サラブレッドクラブの賢母という事を考えると、隠し玉としても面白いかもしれません。

POG期間内に堅実に勝ち上がって欲しいという枠で、十分楽しめるかと思います。

③サクラバーベナ2017

広尾公式キャッチフレーズ

『逆襲に燃える父の初年度産駒、輝く健康美が満開の笑顔を咲かせる』

 

根本調教師公式コメント

『素軽さも兼ね備え、骨太で体質も丈夫そう。早期デビューも当然視野に。3人の所属ジョッキーとともにひとつでも多くの出走を』

牝馬 2017年4月1日生まれ

父:ウインバリアシオン

母:サクラバーベナ(18歳時出産・空胎明け)

母父:サクラバクシンオー

厩舎:根本康弘厩舎

生産者:ワールドファーム(青森県)

エクイノム・スピード検査:「C:C型=1,000m~1,600m」

 

主な兄弟:

兄弟JRA勝ち上がりなし。

なぜこの馬をPOGの記事に持ってきたのか……そこには、私の個人的な強い思いがあります。

ただ、字面だけ見ていただけなら、なかなか指名しづらい一頭かもしれません。

実は本馬は、とあるクラウドファンディングで取り上げられた馬でした。青森県の馬産地を活性化させようという企画だったのですが、志半ばでファンドが解散してしまい、皆の前から姿を一度は消してしまったのですが……こうして再び、表舞台に現れたのです。

 

父ウインバリアシオンの初年度産駒。

クラウドファンディング解散後に広尾サラブレッド倶楽部に見いだされ再び表舞台へ──。

 

青森県産の生産者の想い。

所属は根本厩舎、鞍上は藤田菜七子騎手の起用がすでに表明されています。デビュー前にそこまでドラマがおぜん立てされている馬も珍しいのではないでしょうか。

育成面は、エクワインレーシングさんで順調に進んでいるようです。エクワインレーシングさんといえば、獣医師でもある瀬瀬賢さんが代表を務め、スポーツ選手のトレーニングと同様に、運動時の乳酸値の測定や運動負荷をすべて客観的に数値化し科学的根拠に基づいた調教を行っている注目のトレーニング施設が有名です。そこで2019年2月現在、牝馬の中では最も進んだ組でトレーニングされているのが本馬になります。

 

ドラマだけでなくもしかしたら楽しませてくれる馬ではないでしょうか。ロマン派POGファンの方にはうってつけの一頭です。

④レフィナーダ2017

広尾公式キャッチフレーズ

『父を連想させる雄大な馬格、才能は無限の可能性を秘める』

 

尾関調教師公式コメント

『捌きの柔らかさを備えた父を彷彿とさせる雄大な栗毛の馬』

牡馬 2017年4月8日生まれ

父:カジノドライヴ

母:レフィナーダ(17歳時出産・3連産目)

母父:サンデーサイレンス

厩舎:尾関知人厩舎

エクイノム・スピード検査:「C.T型=1,400m~2,400m」

 

主な兄弟:

2012年産 エンパイブルー(牝馬・父エンパイアメーカー)

ダート1000万下クラスで堅実な走りを披露したエンパイアブルー号。これからという時に残念ながら引退となりましたが、会員の中での評判は上々だった一頭です。

とにかくグッドルッキングホースを輩出する母レフィナーダ。本馬は祖父サンデーサイレンスの良い所をしっかりと馬体に受け継いでいるようです。雄大な馬体かつ、しっかりとした脚回り。本馬の馬体評価は間違いなく「綺麗な馬」と言えるでしょう。

父カジノドライブ×母父サンデーサイレンスからは2018年ハイセイコー記念(大井重賞)の勝ち馬がでるなど、ダートで結果をさせる下地は十分にあると思います。

母レフィナーダに関しては産駒が晩成傾向にありますが、その兄姉の中では一番順調に成長してきたのが本馬・レフィナーダ17ではないでしょうか。

 

過去の兄姉は年明けデビューが基本でしたが、本馬は年内デビューもありうる順調さです。ダート枠の秘密兵器として面白い存在かもしれません。

誰に見せても綺麗だと口を揃える本馬ですのでキッカケ一つで活躍馬がでる変わり身のある一族だと思います。

さて、POG検討,広尾サラブレッド倶楽部編いかがでしたでしょうか。

今後も一口クラブの競走馬が競馬界の台風の目になることは間違いないと思います。

広尾サラブレッド倶楽部さんは正直ここ数年クラシックやPOGとは無縁の存在でしたが、2018年には「もしや」という素質馬が何頭も出てくるようになりました。

2016年産からもオープンクラスで走っているエレナレジーナ号が出てきています。

人が手を出す前に、ぜひ広尾サラブレッド倶楽部の募集達をご覧になってみてください。

きっと新しい発見があると思いますよ。

 

オンリーワンを自負する広尾サラブレッド倶楽部さんの中から、皆さんのPOG検討の中での「隠し玉」にしてもらえれば幸いです。

 

文:高橋 楓

※写真及びコメント等はすべて広尾サラブレッド倶楽部様へ連絡ご了承いただき使用させて頂いております。